仕事でしか登山をしたことがない30代独身男性が、このご時世も相まって剣岳に登るため、近場の山から徐々に制覇していくお話。
今回は山梨県大月市にある岩殿山・天神山。
なぜ岩殿山・天神山なのか。その理由は下記の通りだ。
- 東京から車で2時間以内と比較的近い
- 全行程が3時間~4時間程度と気軽に登れる低山
- 鎖場がある!
近場で鎖場を体験するのを一番の目的として登った。
▼岩殿山への最寄り駅
★大月駅(山梨県大月市大月1丁目1-1)
JR東日本と富士急行が乗り入れている駅で、新宿から中央本線で1時間半ほどで到着できる。3月下旬の桜も見ごろの時期だが朝8時くらいだと登山客も疎らという状況だった。
駅の外には公衆トイレも設置されており、登山口までの間にトイレはないのでここで済ませることをおススメする。
▼大月駅周辺の駐車場
登山客などのために設けられた「岩殿山駐車場」が無料のためおススメだ。他の友達と駅で待ち合わせる場合でも駅周辺のコインパーキングも比較的安い(東京と比べると!)のでそちらを利用するのもいいだろう。
ぐるっと駅周辺を回ってみた感じだと下記の駐車場が安そうだ。
★タイムズ大月第3(山梨県大月市大月3-1)/土日の最大料金500円(※2021年4月時点)
https://times-info.net/P19-yamanashi/C206/park-detail-BUK0030517/
▼登山装備
春の低山ハイクなので装備は下記を持参した。
- 水1L
- お湯1L
- 携行食
- お湯で戻せるラーメン
- 手袋(鎖場用)
- UNIQLOのウルトラライトダウン
- 地図/コンパス
- 雨具
結局使用したのは手袋と水のみだった。意外と暑かったので水の量はもっと増やしてもよかったという印象。
▼岩殿山・天神山の登山口
2021年4月時点で、落石の危険などの影響で岩殿山と天神山を登るルートは「畑倉ルート」と「浅利ルート」の2つのみ。どちらの登山口も駅から30分程度歩く必要がある。
今回は「畑倉登山口」から岩殿山を通り、鎖場を通って、天神山、稚児落としを通る。
ルート情報に関しては大月市観光協会のサイトで現時点での情報が開示されている。
https://otsuki-kanko.info/category/content-page/view/188
▼岩殿山・天神山の登山ルート
◆岩殿山までの登り
基本的に尾根を登っていくため景色は開けていて美しいが、ペースを上げすぎるとすぐに息があがる。特に危険な場所もない平凡なルートになっている。
岩殿山の山頂には電波塔のようなものがあるだけで味気ない場所になっている。
富士山が見える展望台はここから5分ほど下った先にある。
◆岩殿山山頂~展望台
岩殿山は「岩殿山城」というお城があった山。岩殿山城は大河ドラマ「真田丸」で武田の家臣・小山田さんが織田方に寝返って主君を追い返したお城だ。
岩殿山城(いわどのやまじょう)は、山梨県大月市賑岡町にあった日本の城。標高634メートルの岩殿山に築かれた山城。甲斐国都留郡の国衆小山田氏の居城とされ、戦国時代には東国の城郭の中でも屈指の堅固さを持っていたことで知られた。山梨県指定史跡(指定名称は「岩殿城跡」)
Wikipediaより
お城だったため、山頂から展望台までの間にはさまざまな史跡がある。
また3月末は美しい桜も見ごろとなっている。
◆岩殿山の展望台~鎖場~天神山
展望台を越えると、天神山に向けて急な下りが続く。
鎖場の東側は通行できるが、西側は通ることが出来ないので注意が必要。(もちろん通行止めの案内はある!)
東側の鎖場はクサリと打ち込まれた鉄の梯子がある。高所恐怖症の友人は登った後に地面にヘタレこんでいたが、今後鎖場なども登っていきたいと考えている登山者にとっては難しくもないので良い経験になると思う。
岩殿山から1時間半弱で天神山の山頂となる。
展望は岩殿山ほどではないが、さっきまでいた岩殿山が見えて感慨深い。
◆天神山~稚児落とし
天神山から少し下りながら移動する。途中、「稚児落としはコッチ!」みたいな看板が多数みられるが、数の割りに全然到着しないので遠く感じる。
30分ほどの移動で稚児落としに到着。遠く感じたが実際には30分程度・・・。
稚児落としとはその名の通り、「赤ん坊(稚児)を落とした崖」である。
時は戦国。織田軍の岩殿城攻めに抗しきれず、小山田氏の妻子は岩殿城から逃げ落ちました。連れた稚児の泣き声が追っ手に聞こえると、その子を谷底に落としたという伝説から、この岩壁を「稚児落し」と呼ぶようになりました。母もまた、苦悶の末に自らも身を投げたと言われています。
ヤマレコより
フェンスがあるわけではないので、崖のギリギリまでは近づけないが自然の雄大さを感じる。
◆稚児落とし~下山
最後は浅利ルートを通って下山する。
浅利ルートも急な下りが続き、途中鎖場もあるため最後まで注意が必要だ。