ピークデザインのトラベルトライポッド(三脚)が2020年4月11日(土)に日本でも一般販売されました。
そのお値段は「トラベルトライポッドカーボン」が91,000円(税別)、「トラベルトライポッドアルミニウム」が53,000円(税別)です。
んー。高い!しかし高いけどいい三脚です!
以下が「トラベルトライポッドカーボン」のスペックです。
- 材質:カーボンファイバー
- 段数:5段(レバー式ロック)
- 全伸高:H152.4cm
- 伸高:H130.2cm
- 最低高:H14cm
- 重量:1.27kg
- 耐荷重:9.1kg
- 格納サイズ:H39.1 × ⌀ 7.9cm
「トラベルトライポッドアルミ」もほぼスペックに変化はありませんが、重さが1.56kgとカーボンと比べると300gほど重くなっています。
トラベル三脚としては「ちょっとお値段が高すぎません?」って感じますよね。カーボンに関しては税込みだと10万円を超えてきます。
しかし値段に見合っていると言わざるを得ない使用感です!
その理由は下記の2通り。
- とにかく軽い!
- 本当に軽量三脚か?ってくらいの用途の広さ
▼スリム&軽量で「とりあえず」感
まずとても軽いですね。軽くてとてもスリム。
なのでとりあえず持ち出します!
重量は1.27kg(カーボン)です。アルミニウムでも1.56kgでカーボンと比べるとコンビニのおにぎり3個分くらいの差があります。(特にこだわりがなければ、アルミの方を購入してもいいかと思います。おにぎり3個分しか重量は変わりませんので。)
2kgないってことですからね。剛性大丈夫?ってくらい本当に軽いです。
それでいて、独特の構造によって、足を収納した状態ではめちゃくちゃ小さくなります。
めちゃくちゃスリム!
そのため「今日三脚使うかな?」と悩むことがなくなりました。軽くて場所も取らないから「とりあえず」持ち出す。
私はピークデザインのエブリデイスリングを愛用しています。
ピークデザインのカバンに通じて言えることですが、このデイバックも三脚を固定できるので、デザインも相まっていい感じに持ち運ぶことができます。
ピークデザインのカバン持ってないよ!なんて人は、せめてピークデザインのアンカーだけでも購入してみてください。三脚単体で持ち歩くのにすごく便利です。
カメラ本体を購入するとついてくるストラップ(大抵使わない)をつけることで単体で持ち運ぶにも便利です。私はα7RⅣのストラップを持て余していたのでつけています。
▼ギミックによる「変身」
「軽い」ってことは正直トラベル三脚にとってマストの条件です。軽くて当たり前。
ただこの三脚は様々なギミックによって変身し、「トラベル三脚」から逸脱した機能をちゃんと兼ね備えることができるんです。
★基本情報
クイックリリースプレートはピークデザインのスタンダードプレート。「キャプチャー」などを使っている人はお馴染みのプレートなので追加で買う必要はありません。
ロックはレバーロック式。ナット式よりレバー式のほうが固定のスピードは早いですしこれは素敵なポイントです。
■ちゃんと水平器もついてる
トラベル三脚だとついていないものも多い水平器。ちょっ見にくい位置にありますが、ちゃんとついています。(もしかして、これは私がカメラを設置する方向が違うのか?)
■縦アングルも余裕
ヘッドを傾ければ縦アングルの撮影もいけます。
ヘッドの固定と解除はダイヤルを回すだけ。
■スマホにも対応
ヘッドの下のポールからは、「スマホ固定用の何か」が出てきます。
この器具をヘッドに固定することでスマホ撮影が可能になります。さすがにカメラは持ってないけどスマホは持ってるよ!って人に進める三脚ではないのですが、サブカメラとしての役割の大きなスマホを固定できるのはポイント高いですよね。
■ローアングルも可能
ローアングルは附属のレンチを使います。
ヘッドの部分にあるボルトを回すと、ヘッドにつながっているポールを取り外すことができ、ローアングル撮影が可能になります。
言っても「三脚」なので安定性は抜群ですね。
■カバンをぶら下げられるよ!
ヘッドの下のポールにはフックがついているので、そこに背負っている荷物をかけることができます。耐荷重はカーボン、アルミ共に9.1kgなので大抵のものはひっかけておけます。
そもそも軽い三脚なので、何かぶら下げておいた方が重心が下がり安定するというところもあるんでしょう。
しかし使ってみて、ん?ここどうなん?っていう少し不安になったところもあります。以下の3つです。
- 剛性的には大丈夫?
- ローアングルにする作業が面倒
- いつつかうん?
全体として凄く満足しているんですが、この3つに関しては「ん?」って感じだったので購入検討している人の参考になればと思います。
●剛性は大丈夫?
レバーロック式の三脚なんですが、足を伸ばしているとき(ロックする前)はやたら接合部分がフニャフニャします。「え?このままハズレていかないよね?」って不安になります。
ロックすればカチッと固定されるのですが、この辺の「剛性」?は少し不安要素です。(アルミだとそんなことないのかなー?)
●ローアングルにする作業が面倒
ローアングルにする方法をご紹介したと思いますが、六角レンチを取り出して、ヘッドを傾けて、ネジまわして・・・ってやることが多すぎます。
もちろんトラベル三脚なのでローアングルになるだけで十分なんですが、これならマンフロットのミニ三脚に付け替えた方が早いんじゃない?って感じです。
●いつつかうん?
これに関しては試してすらいない機能です。
ヘッドを逆さにつけて、三脚の下(地面)を撮影する機能。
・・・。
んー。私は使うことないかな。
何点か気になるところはありますが、軽い!そしてスリム!ってだけでもまーまーこの三脚を選ぶ価値はあると思います。参考にしていただければと思います。