「バカ」と「煙」と「観光客」は高いところに登りがち。
しかしそれでも観光客ならば、「バカ」と呼ばれても、「煙」と罵られても登るべきです。
サイゴンスカイデッキは東京タワーやスカイツリーを見慣れた東京の人間にとっては何の変哲もない展望台です。しかも入場料は200,000ドン。つまり約1000円!
高いところに登って横暴に上から地上の民を眺めて、1000円。ホーチミンの人気観光地の「ベトナム戦争証跡博物館」や「統一会堂」の入場料200円と比較すると、えらく強気な値段設定です。(それでも東京タワーやスカイツリーより良心的な値段ですが・・・)
高所から眺めるから「その土地」の理解が深まる
その土地の理解は「地図を見ながら自分の足で歩くこと」と「歩いた場所を高いところから自分の目で見る」ことにあると思います。
この場合の「その土地の理解」とは純粋に「マップ」としての意味合いと、地理的な情報以外の「文化」「風土」のような人から生まれる情報の二つの理解です。
自分で歩き、その場所を再び俯瞰から眺めることで、「あの道はあそこに続いていたのか」「あっちは人が多いけど、こっちは人が少ない。なるほど近くに市場があるからか」など両方の観点を持たないと理解できない部分を理解することができます。
だからバカと呼ばれようが、煙と罵られようが、高いところには恥ずかしげもなく「バカな顔ひっさげて」登るべきなんです。
サイゴンスカイデッキとは?
サイゴンスカイデッキは、ビテクスコ・フィナンシャルタワーのというタワー内にある展望台です。
ビテクスコ・グループ所有のビルで高さ265.5メートルの地上68階・地下3階建、設計は Carlos Zapata Studioが、施工はヒュンダイE&Cが担当している[2]。2007年に建設が始まり、2010年10月に完成した。賃貸オフィスや会議場・商業施設・展望台(入場料200,000ベトナムドン)・ヘリポートなどが置かれている。
Wikipedia
49階、地上178mの展望デッキからは360度、ホーチミンの町を見渡すことができます。
周りに高いビルがないので見晴らしは凄くいいです。ベンタイン市場やサイゴン川などを一望できます。別に綺麗なものではないですが。
主張強めの「タワーランキング」
展望台内で見るのは景色だけじゃありません。
「世界の象徴的なビルランキング」的な展示物があります。
この「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」が世界5位に入っているというではないですか!
ほえー、知らぬ間に自分は世界で5番目に印象的なビルの中にいたんですね。
そして、我らが日本の新宿にある「コクーンタワー」は、このタワーより順位の低い10位。
・・・。
いや、誰がどの目線でつくったランキングだよ。
「その土地の理解が深まる」だけでなく、謎のランキング知識も時に仕入れることができるんですね。